ウレタン材料について
通常ウレタンと一般的に呼ばれる製品は、ウレタン材料の配合から大きく分ければウレタンエーテル系(EU)とウレタンエステル系(AU)の二系統になります。
またウレタン製造方法から最も汎用の液状原料のウレタン注型(熱硬化型)とゴム状である混練(ウレタンミラブル/熱硬化)と汎用樹脂と同じく射出成形(TPU/熱可塑)の三系統になります。
ウレタンエーテル系(耐水用)
エーテルとジイソシアナートとの反応から出来るゴムです。硬さは軟質から硬質まで幅広く可能。
【特徴】
- 機械的性質特に引張り強さ、耐摩耗性が良い
- 耐熱老化性、耐オゾン性、耐化学薬品性が良好
- 耐熱水性に劣る
- エステル系に較べ耐寒性、ゴム弾性に優れるが機械的強度が劣る
【用途】自動車部品、バンパーなど大型品、電化製品、土木建築用など
ウレタンエステル系(耐強度)
アジペートとジイソシアナートとの反応から出来るゴムです。
【特徴】
- 機械強度が高く広範囲の物性を持つ製品
- エーテル系に較べ機械強度が高い
- エーテル系に較べ耐寒性が悪く水などに加水分解をおこす
- 他の性質は、エーテル系と同様
【用途】自動車部品、電化製品、土木建築用、スポーツ用品、発泡製品など
ウレタン材質の製作方法
熱硬化注型(U)
一般的な材料(ウレタン中で約50%)であり、ウレタンローラーや、ウレタンゴム板、ウレタン丸棒の材料になります。
- 固い硬度でも優れた弾性を持つ
- 耐荷重と復元弾性に優れる
- 金属に匹敵する耐摩耗性がある
- 耐オゾン、耐油性、耐放射線に優れる
- 超大型製品も製作可能
- 永久圧縮歪、永久伸びが小さい
熱硬化ウレタンミラブル(U)(混練り)
ゴム同様の成形方式(ウレタン中で約15%)のウレタンです。
- 耐摩耗性が抜群で、引裂きに強靱、耐油性、耐候性、に優れる
熱可塑ウレタン(TPU)
汎用樹脂押出製品や、汎用樹脂(射出成形)と同様の製作方法の材料です。
- 小型品の量産に向く
- オゾン、日光等の耐候性に優れる
- 他の樹脂に較べ防振、緩衝性に富む
- 耐摩耗性に優れる
- 他のウレタンに較べクリープや永久変形が大きく耐薬品、耐油性、耐加水分解性が劣る
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PDFカタログ:ウレタン材料