メタル中空Oリング

メタル中空Oリングとは

メタル中空Oリングは、金属管をリング状や楕円形状、額縁状などの平面形状に加工し、端面と端面を突き合わせ溶接、更に表面を研磨し、必要に応じて表面にコーティングやメッキを施したガスケットです。 比較的低締付力でシール性が確保出来ること、複雑な平面形状ものが作れること、高温・高圧・高真空に使用できるなどの利点から、スペースファクターと軽量化を重視した機器のシールに適しています。溶接時の内面ビードについても、均一となるよう製作しております。

1.メタル中空Oリングの種類

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基本形の適用範囲は真空~6.86MPa、バランス形の適用範囲は6.86MPa以上です。

2.メタル中空Oリングの設計手引き

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●管径・・・・・外径

管径別Oリング外径選択基準

Oリング外形寸法(mm)

●管の厚さ・・・・・・流体粘度、使用圧力

●表面被覆・・・・・ 流体粘度、相手面の表面粗さ

(単位:mm)

流体の種類
(粘度)
圧力区分 管の厚さ
(mm)
相手面の表面粗さ 管径
(mm)
コート無し
メッキ無し
PTFE
コート付
メッキ付
真空と一般気体
(揮発性流体)
真空
500Kgf/㎝2未満
500Kgf/㎝2以上
0.5
0.8
* 3.2S 1.6S φ1.6
φ2.4
φ3.2
水・蒸気と各種水溶液
(低粘度の流体)
500Kgf/㎝2未満
500Kgf/㎝2以上
0.5 1.6S 3.2S 1.6S
スピンドル油・作動油等
(中粘度の流体)
500Kgf/㎝2未満 0.25
0.3
0.5
3.2S 6.3S 3.2S
500Kgf㎝2以上 0.5
潤滑油・タール・溶融プラスチック等
(高粘度の流体)
500Kgf/㎝2未満 0.25
0.35
0.5
3.2S 6.3S 6.3S
500Kgf/㎝2以上 0.5

*真空と一般気体には必ずテフロンコートもしくはメッキしたものご使用下さい。

3.メタル中空Oリングの構成材料

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(単位:mm)

部材部分 材料 使用温度範囲℃
管材料 ステンレス鋼 SUS304
ステンレス鋼 SUS316
ステンレス鋼 SUS321
インコロイ 800
-250~540
-250~820
-250~870
-250~980
被覆材料 テフロンコート (PTFE) -200~260
銀メッキ
ニッケルメッキ
銅メッキ
金メッキ
-250~650
-250~760
-250~400
-250~850

*表面被覆を行ったメタル中空Oリングの耐熱限界は管材料と被覆材料の何れか側の低い値になります。

4.メタル中空Oリングの製作範囲

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(単位:mm)

管記号 管径×管厚さ SUS304 SUS316 SUS321 インコロイ800 角形品の
最少曲率半径*
(内径)
製作可能寸法
(外径)
KJ 0.9 × 0.15       4 8~100
KL 0.9 × 0.25      
KG 1.6 × 0.15       7 11~200
KA 1.6 × 0.25
KM 1.6 × 0.35      
KB 1.6 × 0.5   6
KH 2.4 × 0.15       22 25~350
KC 2.4 × 0.25
KN 2.4 × 0.35       17
KD 2.4 × 0.5 10
KE 3.2 × 0.25   45 40~1500
KO 3.2 × 0.35       38
KF 3.2 × 0.5 20
KP 3.2 × 0.8      
KI 4.8 × 0.5     75 200~2000
KK 6.4 × 0.8     90 400~2500

*角形品コーナーRは、この数値を参考にしてください。◎=特によく使用される材用 ○=標準在庫材料

カタログダウンロード

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